持ち家と賃貸比較・3,000万円借りた場合

住宅を建築あるいは購入するために3,000万円住宅ローンを借りた場合は返済額はどれくらいになるでしょうか?

現在(2022年11月)の住宅ローン金利が2年固定金利で年利0.475%でしたので(ある都市銀行さん)仮に0475%と設定します。

この金利で3000万円を35年(最長)返済で借りた場合、毎月の返済額は77,544円で、最後まで金利が変わらなかった場合は、利息の35年間の合計支払い額が2,568,480円となります。金利が3%5%の時代を知っている方からすれば、とんでもなく安い金利になっています。

この金利に加えて、金融機関の手数料や、保証料、保険会社への火災保険や生命保険料も必要になりますので、3,000万円を借りた場合の総必要金額は、経費含めて約3,350万円程度になるでしょう。

この住宅ローンの返済額と同額の77,544円を、賃貸住宅の家賃と考えて、家賃を35年支払い続ける場合、3,256万円となり、住宅ローンの元本3,000万円+利息256万円の合計3,256万円と同等です。(当然ですが・・)

35年経ったときに、家を建てた場合は、家と土地が資産として残り、賃貸に住み続けた場合は何も残りません。また持ち家の場合は生命保険には強制加入ですので、もし返済途中に借主が死亡や大病などあっても、住宅ローンは返済され家族の住まいは守られます。賃貸の場合は残された家族の住まいに関する保証は何もありません。

この比較だけを単純にすると、家を建てた方が得だという理屈も成り立つのですが、そこには落とし穴もあります。

それは以下のようなことです。

1・金利が上がる可能性

現在の金利で計算した場合、前述のような計算になりますが、この先、景気がどんどん上向いた場合(新型コロナの今の状況では考えにくいですが)には金利が上がっていき、毎月の返済額が増加します。ただ、そういう社会情勢になったときには、収入も増えているはずなので個人の状況次第ですが、通常は問題ないはずです。

2・引っ越すのが難しい

賃貸であれば、極端に言えば気分次第で引っ越しをすることができます。家を建ててしまうと基本的にはそこに住むしかありません。

3・金利以外にいろんな経費がかかる。

賃貸の場合は、借りる時の礼金敷金、不動産屋さんの手数料くらいで、あとは家賃だけですが、建物を建てる場合、いろんな経費がかかります。

また、10年20年と経過していく中で補修や手直しも必要になってくる箇所もあります。その経費を考えておかないといけません。

ただ、現時点では、住宅ローン控除などの減税により返ってくる税金があること、各地方自治体で補助金を出していること、新型コロナの影響で、家を建てる人へのフォローはそれなりに手厚くなっているという状況ではあります。

結論としては、

金利が上がって毎月の返済額が上がる可能性をリスクとして受け入れることができ、同じ場所に根っこを張って住み続ける覚悟ができている場合は家を建てた方が得な人が多いと言えるでしょう。

もちろん、各個人の状況により一概には言えない部分もあります。

プロフィール

ふくかぜの家

越前市にある、創業23年の工務店。

住宅だけでなく、大規模な建物の木工事も手掛け、設計・施工の確実性には定評があります。

注文住宅において私たちは、規模の大きなハウスメーカーさんにはできない一つ一つのご家族の想いをしっかりとくみ取り、痒いところに手が届く丁寧な家づくりを心がけます。
お施主様の心の中にある「理想の住まい」を実現することに全力を尽くします。

また、土地探し、住宅ローン相談等も受付けており、ワンストップでご相談いただけます。プロとしての知識や経験から的確な回答をお伝えできると自負しております。

instagram

カテゴリ一覧

pagetop