「家を建てる作業」は、夢と現実が交錯する不思議なプロセスです。
使う時間は人生の中では1-2年の期間ですが、その過程で決めた家にに家族全員で30年50年と住む場所なわけです。
住む場所を決める作業はとても重要です。
設計プランを固める前に立ち止まり、そこに住まう家族が心と心で語り合うべき大切なポイントがいくつかあります。
まず、家族の今と未来を思い描きましょう。子どもの成長、趣味の変化、そして老後の生活まで、家は変わりゆく家族の歴史を紡ぐ場所です。それぞれのライフステージに合わせた柔軟性と成長の余地を持たせることが、長く愛せる家づくりの秘訣です。
次に、日々の生活の流れを想像してみてください。朝の支度から夜のひとときまで、自然な動きや光の流れを重視した設計は、生活を豊かに彩ります。キッチンの位置、リビングの広さ、静かな読書スペースの確保など、細部にわたる配慮が大切です。
また、近年の方向として、地球にやさしい家づくりを心がけることも重要です。エコフレンドリーな素材選びやエネルギー効率の良い設計は、長期的なコスト削減にも繋がります。未来への贈り物として、環境に配慮した家づくりを考えるのはとても良いことです。
最後に、設計プランを練る際は、私たち専門家に伝えるためにとても効率的な考え方があります。単なる言葉のやり取りではなく、あなたの希望を伝えるときに「その理由」もきちんと伝えるようにしてください。
例えば「スイッチの位置は通常よりも低くしてほしい」と伝える場合
「小さい子供でも手が届く場所にスイッチがあると、子供も電気をつけたり消したりできるから」
と理由も添えてください。
専門家は結構凝り固まります。
「これが通常」と思ったら、「デフォルト以外はおかしい」と思う人もいまだに結構います。
その場所で生活するのは専門家ではなくあなたです。あなたの希望に根拠がある場合はしっかり伝えてください。
近年はよくあるのが「インスタで見た」という情報ですが「実際にやると後からいろいろ問題起きる可能性がある」というケースもよくあります。
理由を添えて尋ねることで問題が事前に判明するメリットもあります。
家を建てることは、ただの「建築」ではなく、あなたと家族の幸せを形作る旅と言えます。
間取りを作る、というその旅の一歩を踏み出す前に、これらの点を心の中で優しく確認してみてください。あなたの夢の家が、ひとつずつ現実のものとなっていく様子を想像するだけで、楽しくなりますよね。
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