住宅を建築あるいは購入するために3,000万円住宅ローンを借りた場合は返済額はどれくらいになるでしょうか?
現在(2021年1月)の金融機関の金利が短期固定金利で年利0.35%-0.5%程度ですので、仮に0.45%と設定します。
この金利で3000万円を35年(最長)返済で借りた場合、毎月の返済額は77,214円で、このままの金利の場合は、利息の合計支払い額が2,430,103円となります。
実際には、金融機関の手数料や、保証料、保険会社への火災保険や生命保険料もかかりますので、3,000万円を借りた場合の総返済額は、経費含めて約3,300万円程度になるでしょう。
この住宅ローンの返済額と同額の77,214円を、賃貸住宅の家賃と考えて、家賃を35年支払い続ける場合、3,243万円となり、住宅ローンの元本3,000万円+利息243万円の合計3,243万円と同等です。
35年経ったときに、家を建てた場合は、家と土地が資産として残り、賃貸に住み続けた場合は何も残りません。また持ち家の場合は生命保険には強制加入ですので、もし返済途中に借主が死亡や大病などあっても、住宅ローンは返済され家族の住まいは守られます。賃貸の場合は残された家族の住まいに関する保証は何もありません。
この比較だけを単純にすると、家を建てた方が得だという理屈も成り立つのですが、そこには落とし穴もあります。
それは以下のようなことです。
1・金利が上がる可能性
現在の金利で計算した場合、前述のような計算になりますが、この先、景気がどんどん上向いた場合(新型コロナの今の状況では考えにくいですが)には金利が上がっていき、毎月の返済額が増加します。ただ、そういう社会情勢になったときには、収入も増えているはずなので個人の状況次第ですが、通常は問題ないはずです。
2・引っ越すのが難しい
賃貸であれば、極端に言えば気分次第で引っ越しをすることができます。家を建ててしまうとそこに住むしかありません。
3・金利以外にいろんな経費がかかる。
賃貸の場合は、借りる時の礼金敷金、不動産屋さんの手数料くらいで、あとは家賃だけですが、建物を建てる場合、前述したようにいろんな経費がかかります。
また、10年20年と経過していく中で補修や手直しも必要になってくる箇所もあります。その経費を考えておかないといけません。
ただ、現時点では、住宅ローン控除などの減税により返ってくる税金があること、各地方自治体で補助金を出していること、新型コロナの影響で、今後の経済のテコ入れに家を建てる人へのフォローは手厚くなるのでないかという予測もあります。
結論としては、
金利が上がって毎月の返済額が上がる可能性をリスクとして受け入れることができ、同じ場所に根っこを張って住み続ける覚悟ができている場合は家を建てた方が得な人が多いと言えるでしょう。
もちろん、各個人の状況により一概には言えない部分もありますので、ふくかぜの家では、もっと詳細な住宅ローンやお金に関する情報が満載の「家づくり・お金にまつわる損をしないためのコツ」というPDF冊子を希望される方に無料で配布しています。
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